WHAT'SGANKO OYAJI頑固おやじのはじまり

今から30年くらい前は、量産品の家具を地域の家具屋さんに納める卸売の仕事をしておりました。
家具屋さんに「○○円で売れるタンスを作って」と言われれば、それをメーカーに作らせて、それを納めていたのですが、ある日ショックな出来事がありました。
作ったタンスの側面を指で押すと、簡単に穴があいてしまうのです。すぐに作った工場に電話をすると、工場の答えは「その金額で売るためには、その作り方にするしかないよ」。
このことをきっかけに、本当に良いものはなんだろう。家具屋さんではなく、使うお客様が喜んでくれる家具とはどんなものだろう。そして、自分でも使いたいと思える家具はどんなものだろう。
その時の反省が、今の頑固おやじの原点であるとも言えるのです。
本当に良いものはなんだろう。家具屋さんではなく、使うお客さんが喜んでくれる家具とはどんなものだろう。自分でも使いたいと思える家具はどんなものだろう。言い換えれば、その時の反省が、今の頑固おやじの原点であるとも言えるのです。
ある時に出張で訪れた家具工場の敷地の片隅に小さなプレハブ小屋があり、そこに栗の木のテーブルとイスがありました。休憩中だったのでしょうか、側に職人が座っていました。
「これ・・・売ってるの?」と聞くと、 「うん!うん!うん!」とうなずきました。
薄暗い小さなプレハブ小屋の中で裸電球に照らされた栗の木のテーブルは、今まで見たことがないような暖かい、しかも重厚な雰囲気を持っていて、頑固おやじはすぐに「水戸に送ってもらえるかな?」とたずねました。

「手作り家具 頑固おやじ」が誕生した瞬間です。

そこから多くの職人たちとの出会いがありました。「頑固おやじ」が始まった当時は無垢材を使った家具はほとんど見ることがなく、私達も職人たちも不安でいっぱいでしたが、お届けしたお客様たちからのたくさんの「ありがとう」が、私たちの心の支えとなり、今日まで続けることができているのです。